読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

2023-10-09から1日間の記事一覧

水原紫苑『客人(まらうど)』(沖積舎 2015, 河出書房新社 1997)

水原紫苑の第三歌集を18年の時を経て新版再刊行したもの。文語での歌作を貫く古典派の歌人。能楽にも造詣が深く、関連する歌は本書にも多く採られている。30代最後の歌集と考えて読むと、若い感覚の歌が多い。作為を感じさせるものも結構あって、とりわ…