読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

2019-10-17から1日間の記事一覧

八木雄二『神を哲学した中世 ヨーロッパ精神の源流』(2012)

無信仰の研究者が説く中世神学案内。聖から俗まで語りの幅が広く、一般読者にも開かれた書物となっている。 中世の神学者は神をめぐる抽象的な議論にだけ没頭していたのではない。遺産相続、商業利益、所有や貸借や利子など、これまでに紹介したスコトゥスの…