読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

2020-04-10から1日間の記事一覧

マルセル・モース『国民論』(1953-54)

死後出版されたモースの遺稿。「国民はみずからの言語を信仰している」という洞察が身に沁みてくる。 けれども、風変わりで、古拙で、あるいは純化された言語に付与されたこのような優越性は、エリートの畏敬の対象でしかなかった。脇に置かれた人民は、そん…