読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

2020-08-27から1日間の記事一覧

マルティン・ハイデッガー『詩のなかの言語 ゲオルク・トラークルの詩の論究』(初出 1953, 理想社ハイデッガー選集14 三木正之訳 1963)

ハイデッガーが傾倒した詩人はヘルダーリンとトラークル。トラークルはヘルダーリンの特に後期作品に影響を受けている面はあるものの、詩の印象はかなり異なる。ヘルダーリンは聖なるものに向かう印象が強く、トラークルは死と病に憑りつかれている印象が強…