読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

2022-10-07から1日間の記事一覧

吉田量彦『スピノザ 人間の自由の哲学』(講談社現代新書 2022)

スピノザを読むことで大きいのは、人間という種の基本スペックを確認できるところ。『神学・政治論』における「自然権」、『エチカ』における「コナトゥス」から、個人としての存在の構造と社会や国家のあり方の必然的枠組みを、がっちり描き出してくれてい…