読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

2022-10-10から1日間の記事一覧

栗原康『村に火をつけ、白痴になれ 伊藤野枝伝』(岩波現代文庫 2020, 岩波書店 2016)

欲望全開の人が数多く出てくる評伝。はじめのパートナーはダダイストの辻潤、二番目のパートナーはアナキストの大杉栄、いずれも反体制派の強烈な個性の持ち主だが、本書を読むと伊藤野枝は二人を上回る個性的な言動を生み出した人物であることがわかる。伊…