読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

2023-09-23から1日間の記事一覧

谷川俊太郎『虚空へ』(新潮社 2021, 装画:望月通陽)

谷川俊太郎、88歳から89歳にかけて書かれた新作の十四行詩、88篇。 短い行脚で、繰り返し読んでいると、息継ぎのリズムが心の芯に染み透ってくるような、静かで清められた言葉の力を感じる。 最長で11字、「沈黙を抱きとめる夕暮れ」「決してなくな…