読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

2024-02-07から1日間の記事一覧

ジョルダーノ・ブルーノ『原因、原理、一者について』(原著 1584, 土門多実子訳 近代文藝社 1995)

遍在する一者。外部のない一者。究極の境界を持たない一者ではあるが、その内に差異を持ちながら対立する複数の個体が存在するという世界観を説くブルーノの著作。岩波文庫にも訳出され、主著と言われている『無限、宇宙および諸世界について』(1584)からも…