読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

2020-11-18から1日間の記事一覧

山内得立『随眠の哲学』(岩波書店 1993, オンデマンド版 2014)レンマ学の始祖、最後の著作。排中律の超克を志向する。

ずいめんのてつがく、随眠とは煩悩のこと。 拙著『ロゴスとレンマ』に於いて展開したように、東洋的無は決してロゴスの立場に立つものではない。それはロゴス的に肯定に対する否定ではなく、肯定を否定するとともに、否定を否定するものであった。それは肯定…