読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

2022-08-29から1日間の記事一覧

吉本隆明『源実朝』(ちくま文庫 1990, 初出 筑摩書房「日本詩人選」12 1971)

勃興する武家社会の中心で、疎外されながら象徴としてだけ生きた実朝と、王朝文化と没落しつつある律令国家の位階制度の権威に、まだ辺境の地にあった東国から、憧れ続けた実朝を、もろともに取り上げた源実朝論。 12世紀末、東国武家社会における惣領制と…