読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

2023-06-14から1日間の記事一覧

多田智満子の遺稿からの作品集二冊『多田智満子歌集 遊星の人』(邑心文庫 2005)、『封を切るひと』(書肆山田 2004)

多田智満子(1930 - 2003)と関係の深い、文芸詩歌上の弟と自ら規定する高橋睦郎(1937-)が、故人に生前託された遺稿からの作品集刊行に応えた二冊。まず葬儀参列時に手渡された遺句集『風のかたみ』と告別式式次第に掲載された新作能「乙女山姥」があり、こち…