読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

2023-07-16から1日間の記事一覧

堀江敏幸訳の『土左日記』(河出書房新社 池澤夏樹個人編集 日本文学全集03 2016)

ひらがな主体の『土左日記』が当時書かれた状態の姿に限りなく忠実に現代語に移した画期的な翻訳。少なく見積もっても傑作といえるだろう。 おとこがかんじをもちいてしるすのをつねとする日記というものを、わたしはいま、あえておんなのもじで、つまりかな…