読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

2023-09-20から1日間の記事一覧

熊野純彦『カント 美と倫理とのはざまで』(講談社 2017)

これはおそらくあとからじわじわ効いてくるタイプの著作である。 初読で雷に打たれるようなタイプの作品ではない。 カントの三大批判を個人全訳した著者による、カントの晩年様式としての著作『判断力批判』の手堅い読解の書。 本書の感触といては、教育者と…