読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

2024-01-28から1日間の記事一覧

ジャン=ポール・サルトル『イマジネール』(原著 1940, 講談社学術文庫 訳:澤田直+水野浩二 2020)

意識は自由であり、その自由は知覚の現実世界を無化したところにある想像力の非現実世界において実現する。こうまとめてしまうと反動的な思考のようにもとらえられてしまいそうだが、そうではない。カントの『判断力批判』とは異なる視点からの美学、芸術論…