読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

2020-10-21から1日間の記事一覧

【ハイデッガーの『ニーチェ』を風呂場で読む】09. 最後の人間 どん詰まりに対峙する

まず「最後の人間」を目指す。「超人」はそのあと。 回帰説の第二の伝達 最後の人間とは《ほどほどの幸福》をめざす人間であり、きわめて抜け目なくすべてを心得、すべてを営んでいるが、そうしながらすべてを無難化し、中位のもの、全面的平凡の中へ持ちこ…

プラトン『ソクラテスの弁明』(田中美知太郎訳) 死刑の宣告を前に死んでもいいかと思っているソクラテス

ソクラテスには神託がある。間違ったことを選択しようとすれば神託が止めに入るということを経験しているので、神託が止めない限り自分は正しい行いをしているという確信を持っている。人と共有できない垂直的な信仰のようなものだ。する行為は正しく、誰よ…