困難に向き合うことも多くあった大作『エルサレム解放』の執筆中をぬって書かれた詩人タッソの資質をはばたかせた劇作。これぞ王道というオーソドックスな恋物語。死の際からの生還、愛の行き違いにかかるリスクのとてつもない大きさ、行ったり来たりの展開のスピード感に興奮させられる。
ひさびさに戯曲劇詩としての作品を脳内上映させてみた。
配役等:
愛神アモーレ(プロローグを語る):寺田心
愛の神クピードー
ダーフネ:満島ひかり
おおらかさを持ったニンフでシルヴィアの年上の友人
シルヴィア:平手友梨奈
アンミタの恋する人。気丈で潔癖であるがゆえに一途な脆さも併せ持つ乙女
アミンタ:玉森裕太
シルヴィアに恋する純真で内向的な美青年
ティルシ:岡田将生
気遣いの利く繊細なアンミタの友人。女性には押しの一手だとアミンタを焚きつける。自身はダーフネへの恋心を秘めている。
ネリーナ:鈴木梨央
シルヴィアの災難をダーフネとアミンタに告げる
エルガスト:鈴木福
失意のアミンタの様子を女性陣に告げる
牧人たちのコロス:ももいろクローバーZの面々
劇中コーラスによる語りと対話
エルピーノ:染谷将太
事の次第をコロスに伝え聞かせる
美神ヴェーネレ(エピローグを語る):天海祐希
愛の神クピードーの母親
※主役級の俳優しか思いつかないところが素人の限界だ
トルクァート・タッソ
1544 -1595