読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

トルクァート・タッソ『愛神の戯れ ――牧歌劇『アミンタ』――』(訳:鷲平京子 岩波文庫 1987, 原著 1573)

困難に向き合うことも多くあった大作『エルサレム解放』の執筆中をぬって書かれた詩人タッソの資質をはばたかせた劇作。これぞ王道というオーソドックスな恋物語。死の際からの生還、愛の行き違いにかかるリスクのとてつもない大きさ、行ったり来たりの展開のスピード感に興奮させられる。

ひさびさに戯曲劇詩としての作品を脳内上映させてみた。

配役等:

愛神アモーレ(プロローグを語る):寺田心
 愛の神クピードー

ダーフネ:満島ひかり
 おおらかさを持ったニンフでシルヴィアの年上の友人

シルヴィア:平手友梨奈
 アンミタの恋する人。気丈で潔癖であるがゆえに一途な脆さも併せ持つ乙女

アミンタ:玉森裕太
 シルヴィアに恋する純真で内向的な美青年

ティルシ:岡田将生
 気遣いの利く繊細なアンミタの友人。女性には押しの一手だとアミンタを焚きつける。自身はダーフネへの恋心を秘めている。

獣神サチュロス柄本時生
 シルヴィアを捕獲する半獣神

ネリーナ:鈴木梨央
 シルヴィアの災難をダーフネとアミンタに告げる

エルガスト:鈴木福
 失意のアミンタの様子を女性陣に告げる

牧人たちのコロス:ももいろクローバーZの面々
 劇中コーラスによる語りと対話

エルピーノ:染谷将太
 事の次第をコロスに伝え聞かせる

美神ヴェーネレ(エピローグを語る):天海祐希
 愛の神クピードーの母親

※主役級の俳優しか思いつかないところが素人の限界だ

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トルクァート・タッソ
1544 -1595