読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

2020-09-22から1日間の記事一覧

【4連休なので神秘思想への沈潜を試みる】07 解放: 神智学に傾倒したカンディンスキー、内的必然性の解放に踏み出す

ワシリー・カンディンスキー(1866 - 1944)はバウハウスでも教官をつとめた理論派の抽象画家。著作『点と線から面へ』は読んだこともあるが(メモ程度の感想ですがこちらです uho360.hatenablog.com )、 シュタイナーもいた神智学協会会員であったとは気が…

【4連休なので神秘思想への沈潜を試みる】06 素材(ヒュレー): 中公『世界の名著 続2』からプロティノスのテクスト11篇 1750年前の「一なるもの」「知性界」「感性界」の記述のあわいをうろつき観照する

善なる一なるものから、いかにして悪が産出されるのか? プロティノスを読み進めていく興味の中心はその一点に尽きた。 【 プロティノス (205 - 270) 収録テキスト11篇】 田中美知太郎 訳 善なるもの一なるもの 三つの原理的なものについて田之頭安彦 訳 …