読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

2020-01-22から1日間の記事一覧

野口米次郎「破れた笛」(Seen and Unseen 1896『明界と幽界』より)

破れた笛 底の有るやうな無いやうな陽炎の海は平野に波うつ、一点彩色つけるのは寂しい孤児の草雲雀(くさひばり)が旅する影。 真昼時太陽は開けるだけ大きく眼を開き、地上に影がない。狂気な一寸ばかりの蝶、位を蹴落とされた天人かも知れないが、あたり…

前野隆司『AIが人類を支配する日 人工知能がもたらす8つの未来予想図』(2019)

受動意識仮説+幸福学の前野隆司がシンギュラリティを見据える世界について語った一冊。現状認識は正しく精密に、将来展望においては最大限の希望を掲げて前進することをすすめているように感ぜられた。特に東洋的あるいは日本人的な感覚からするとシンギュ…