全詩集未収録の六篇。
いつだってすっと入り込まれてしまっているが、こちらは気分的にそっとお茶を出すくらいのことしかできない長田弘の詩。没後5年でも、新しい本が届きました。昼間はお茶で、夜はお酒で、じっくり坐って、何度か読ませていただいている。「一瞬は永遠よりも長い」。ああ、そうなんですね・・・
守護神にまもられることなく、
ここによく在ること。
今はそれだけである。
(「誰も気づかなかった」より)
「よく」というのは「しっかりと」くらいの意味なんでしょうかね・・・ 返事は来年の自分にでも聞いてみます。
目次:
誰も気づかなかった
夜の散文詩
図書館の木の椅子
静かな闇の向こう
ONE
一瞬は永遠よりも長い
街路樹の幻
長田弘
1939 - 2015