再読。「債務が国家をつくる」という的場昭弘の発言が斬新。
赤字国家を前提にすると、アソシアシオンの概念は吹っ飛びます。(中略)債務者を殺すわけにはいかない。長く生きてもらうしかない。(第一章「変質する国家」より)
理論よりも世俗世界にも通じる現実的な話が印象に残る。
目次:
はじめに 資本主義の超克を「急ぎつつ、待つ」
第一章 変質する国家
第二章 マルクスと宗教性
第三章 社会主義はなぜ失敗したのか
第四章 『資本論』を読む
第五章 マルクスの可能性
おわりに 排除の世界をつくらない。その可能性