読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

的場昭弘+佐藤優『復権するマルクス 戦争と恐慌の時代に』( 角川新書 2016 )

再読。「債務が国家をつくる」という的場昭弘の発言が斬新。

赤字国家を前提にすると、アソシアシオンの概念は吹っ飛びます。(中略)債務者を殺すわけにはいかない。長く生きてもらうしかない。(第一章「変質する国家」より)

理論よりも世俗世界にも通じる現実的な話が印象に残る。

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目次:
はじめに 資本主義の超克を「急ぎつつ、待つ」
第一章 変質する国家
第二章 マルクスと宗教性
第三章 社会主義はなぜ失敗したのか
第四章 『資本論』を読む
第五章 マルクスの可能性
おわりに 排除の世界をつくらない。その可能性


的場昭弘
1952 -
佐藤優
1960 -