読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

小学館 『新編 日本古典文学全集61 連歌集・俳諧集』(2001)

はじめての連歌俳諧

感想:
日本の詩歌のサイズは百韻が基本
独吟よりも複数の連歌師俳諧師の手になるものの方が変化があって読みごたえがある。
意外とみやび。連歌後期・俳諧初期の俗に向かった作品よりも、連歌初期、俳諧後期のかどのとれた味わいの作品が良い。特に蕪村のイメージが少し変わった。わりとハイソサエティハイカルチャーな方、という印象。

 

収録内容:

連歌
文和千句第一百韻 救済法師、二条良基、ほか九名
姉小路今明神百韻 宋砌法師、蜷川新右衛門、ほか十一名
水無瀬三吟百韻 宗祇、肖柏、宗長
湯山三吟百韻 宗祇、肖柏、宗長
宗祇独吟何人百韻 宗祇
雪牧両吟住吉百韻 聴雪、宗牧
宗養紹巴永原百韻 宗養、紹巴
俳諧
いづれの巻(貞徳翁独吟百韻自註) 貞徳
紅梅やの巻(紅梅千句) 貞徳、ほか六名
蚊柱はの巻(蚊柱百句) 宗因
花にきてやの巻(西鶴大句数) 西鶴
日本道にの巻(西鶴独吟百韻自註絵巻) 西鶴
江戸桜の巻(七百五十韻) 信徳、春澄、ほか五名
折/\ての巻(新花鳥) 志滴、好春、言水
菜の花やの巻(続明烏 蕪村、樗良、几董
牡丹散ての巻(もゝすもゝ) 蕪村、几董
冬木だちの巻(もゝすもゝ) 蕪村、几董



校注 金子金治郎、暉峻康隆、雲英末雄、加東定彦