2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧
物理学者にとっては宇宙のモデルとして数式のほうがリアルなんだろうが、一般読者はその数式から導き出されるイメージを自然言語に翻訳してもらわないことには悲しいことに何もわからない。本書はホーキングとムロディナウによって一般層になるべくわかりや…
コロナ禍の下、アメリカでの差別抗議デモが広がるなかで、初めて手に取ったデビュー以前の柄谷行人の論文集のジェームズ・ボールドウィン論に立ち止まる。 たとえば、いま現に不正がありそれに対して闘わねばならないとき、そこから退いて思索する思想家の「…
つめのさきをみじかくまるめてひふを かきこわさないようなてゆびにかえて れんめんとつらなるおもてにくるまれ たるたるなからだたゆませるひるのま
近代における世界の脱魔術化が引き起こした硬く冷めた知の世界を、魅力あふれる高度に科学的な魔術化した知の世界へ。帯を書いた落合陽一や解説のドミニク・チェン、さらには訳者の柴田元幸にも大きなインパクトを与えた著作ということで、楽しみに読んだの…
かなりきっちりとルーマンの社会システム理論を紹介してくれている入門書。教科書としても使われているようで、この手の書籍にしてはかなり重版されている。さきにオートポイエーシス(自己創出、自己産出)論を少しかじっていないと飲み込みにくいかもしれ…