読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

【ハイデッガーの『ニーチェ』を風呂場で読む】04. 真理 超感性的なものとニヒリズム

美についてのカントの教え ショーペンハウアーニーチェによるこの教えの誤解
形式創造力としての陶酔
偉大な様式

芸術についての五つの命題の根拠づけ

《真理》とは、真実に存在するもの、もっと精確にいえば、真実に存在するとみなされているもの(それ自体で存在するもの)という意味での真なるものを指している。(p197)

ニヒリズムすなわちプラトニズムは、超感性的なものを真実の存在者として立て、その他すべての存在者は、そこから本当には存在しないものとして、貶下され中傷され、公然と無視されているからである。(p198) 

本当には存在しない状態、影、空か。芸術の方は技芸が受肉して形となってはじめて芸術となる。素材の選択にはじまり、制作、作品の配置、鑑賞、そのすべてが存在する中で成立する。

 

真理と芸術の間の刺戟的な離間

マルティン・ハイデッガー
1889 - 1976
フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェ
1844 - 1900
細谷貞雄
1920 - 1995
杉田泰一
1937 -
輪田稔
1940 -