読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

2024-06-01から1日間の記事一覧

ジャン=リュック・ナンシー『無為の共同体 哲学を問い直す分有の思考』(原著 1986,1999, 訳:西谷修+安原伸一朗 以文社 2001)

バタイユの脱自ー恍惚の思想を再解釈しつつ、有限性を持った個人の限界でのコミュニケーションについて考察した書物。限界の露呈と分有という非人称的な出来事によって複数的なものが成立する、共同体の不在の、無為なもの(営みを解かれたもの)としての別…