読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

ジョルジョ・アガンベン『瀆神』(原著 2005, 訳:上村忠男+堤康徳 月曜社 2005)

有用性の軛からの解放の諸相について書かれた短めのエッセイ集成。名前のないものとなって必要に追いたてられることなく遊び戯れるという至福。資本主義というよこしまな魔法使いから逃れて自らが魔術師となって行為することの可能性に気づかせようとアガンベンはしている。
小さいながらも濃密な一冊で切り口が多いためにより良き理解のためには繰り返し読んだほうがいいだろうといつも以上に思わせる本だ。

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【目次】
日本語版への序文
謝辞
ゲニウス
魔術と幸福
審判の日
助手たち
パロディ
欲求すること
スペキエース的な存在
身振りとしての作者
瀆神礼賛
映画史上最も美しい六分間
訳者あとがき

【付箋箇所】
14, 17, 18, 24, 28, 30, 51, 57, 61, 66, 70, 110, 121, 125

ジョルジョ・アンベン
1942 - 

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上村忠男
1941 - 

ja.wikipedia.org

堤康徳
1958 - 

ja.wikipedia.org