原題は『ポストモダンのモラリテ(教訓)』。現代社会における政治と美学に関わるエッセイとフィクション全十四篇からなる読み物的要素の大きい哲学談話。20ページ程度の本篇に訳者による「モラリテ」と題された1ページの解題が付いている。この訳者解題があることで、リオタールの話の核がよく見えてくるのでとても助かる。出版社もリオタール入門の書として推していることも納得の一冊。カントの『判断力批判』に多大な関心を寄せている学者であり作家であるリオタールの傾向がよくわかる。
【付箋箇所】
38, 40,42,52, 61, 72, 77, 81, 86, 89, 113, 119, 126, 134, 144, 149, 164, 167, 211, 217, 225, 256, 261, 271, 279, 285, 301, 303
ジャン=フランソワ・リオタール
1924 - 1988
本間邦雄
1951 -