読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

【4連休なのでユリシーズと美学の本を読んでみる】00 序奏:企画と準備

昨年の夏の4連休(2020.07.23~2020.07.26)では、柳瀬尚紀訳でジェイムズ・ジョイスの『フィネガンズ・ウェイク』を読んだ。今年は基本的に柳瀬尚紀訳でジェイムズ・ジョイスの『ユリシーズ』を読んでみたい。「基本的に」というのは、訳者柳瀬尚紀が12章までと第17章「イタケー」を訳し終えたところで亡くなってしまったから。残りの部分は昔読んだことのある丸谷才一・永川玲二・高松雄一訳で補完の予定。1から12章を両訳くらべながら読んでみるのもありだなと思いつつ、小説だけで四日間を過ごしきる自信がちょっとないので、芸術系の理論書も用意してみた。

さて、どこまで読めますことやら

 

準備したもの:

■『ユリシーズ』関連

柳瀬尚紀訳 ジェイムズ・ジョイスユリシーズ1-12』(原書 1922, 河出書房新社 2016)

www.kawade.co.jp

丸谷才一・永川玲二・高松雄一訳 ジェイムズ・ジョイスユリシーズ』(原書 1922, 河出書房新社 世界文学全集 1964)
※現在は集英社文庫で入手可能雄

集英社の本 ジェイムズ・ジョイス『ユリシーズ』(

A・N・ファーグノリ+M・P・ギレスピー 『ジェイムズ・ジョイス事典』(原書1995, 訳書 松柏社 1997)

松柏社 『ジェイムズ・ジョイス事典』

 

小野恭子『ジョイスを読む』(研究社出版 1992)

honto.jp


ジェイムズ・オーガスティン・アロイジアス・ジョイス
1882 - 1941
柳瀬尚紀
1943 - 2016

 

■美学関連

小田部胤久『西洋美学史』(東京大学出版会 2009)

西洋美学史 - 東京大学出版会

目次:
第一章 知識と芸術――プラトン
第二章 芸術と真理――アリストテレス
第三章 内的形相――プロティノス
第四章 期待と記憶――アウグスティヌス
第五章 制作と創造――トマス・アクィナス
第六章 含蓄のある表象――ライプニッツ
第七章 方法と機知――ヴィーコ
第八章 模倣と独創性――ヤング
第九章 趣味の基準――ヒューム
第一〇章 詩画比較論――レッシング
第一一章 自然と芸術I――カント
第一二章 遊戯と芸術――シラー
第一三章 批評と作者――シュレーゲル
第一四章 自然と芸術II――シェリング
第一五章 芸術の終焉I――ヘーゲル
第一六章 形式主義――ハンスリック
第一七章 不気味なもの――ハイデガー
第一八章 芸術の終焉II――ダントー

 

今道友信編『西洋美学のエッセンス』(ぺりかん社 1987, 1994)

図書・出版 ぺりかん社

目次:
1 プラトン
2 アリストテレス
3 プロティノス
4 アウグスティヌス
5 トマス・アクィナス
6 レオナルド・ダ・ヴィンチ
7 シャフツベリ
8 バウムガルテン
9 ディドロ
10 カント
11 ヘーゲル
12 シェリング
13 リップス
14 クローチェ
15 ルカーチ
16 ハイデガー
17 スーリオ
18 ランガー
19 アドルノ
20 デュフレンヌ
21 バルト
22 現代西洋美学の動向
現代美学の課題と展望

 

ディルタイ『近代美学史 ―近代美学の三期と現代美学の課題―』(原書 1892, 岩波文庫 1960)

www.iwanami.co.jp


エルヴィン・パノフスキーイデア 美と芸術の理論のために』(原書 1960, 平凡社ライブラリー 2004)

www.heibonsha.co.jp

目次:
1 古代
2 中世
3 ルネサンス
4 マニエリスム
5 古典主義
6 ミケランジェロデューラー

 

ポール・ド・マン『美学イデオロギー』(原書 1996, 平凡社ライブラリー 2013)

www.heibonsha.co.jp

目次:
編者序論 ―指示作用のアレゴリー
メタファーの認識論
パスカルの説得のアレゴリー
カントにおける現象性と物質性
ヘーゲルの『美学』における記号と象徴
ヘーゲルの崇高論
カントの唯物論
カントとシラー
アイロニーの概念
レイモンド・ゴイスに答える


アレクサンダー.ゴットリープ・バウムガルテン『美学』(原書 1750/58, 講談社学術文庫 2016)

bookclub.kodansha.co.jp


目次:

第一巻

序言
序論
本論
I 理論的美学(第I部)
1 発見論(第1章)
 A 認識の美一般について
 B 特殊論
  a 美的主体の性格
  b 美的豊かさ
  c 美的大きさ
  d 美的真理

第二巻
序言
  e 美的光
  f 美的説得性