読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

マルクス・ガブリエル『アートの力  美的実在論』(原著 2018, 訳:大池惣太郎+柿並良佑 堀之内出版 2023)

ラディカルに自律しているアート作品が、自律的行動主体たる私たちの自律性を脅かし、私たちの世界像に揺らぎを与えるとき、美的経験が成立するという趣旨の美学論考。新実在論による新しさは特になく、哲学が芸術に向けてきた眼差しの歴史をサラッとふり返り再確認しながら読める軽めの論考。

 

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【目次】
序文 ベルナール・ジェニエス

アートの力
アートの価値
美学と知覚
パフォーマンスとしての解釈
自律性、ラディカルな自律性、オリジナリティ
アートと(権)力

補論 懐疑のアート、アートの懐疑

訳者解説 大池惣太郎

【付箋箇所】
34, 74, 85, 96, 101, 111, 114, 117, 139, 140, 142, 155, 158, 184, 199, 209, 227, 238

マルクス・ガブリエル
1980 - 

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