読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

2020-11-29から1日間の記事一覧

井澤義雄訳『ヴァレリイ詩集』(彌生書房 世界の詩17 1964)日本の文語調韻文というものを強く意識してなされた訳業

訳詩は訳者によって印象が異なってくるので、関心のある詩人については複数の訳者の訳業を比べてみたくなる。とくに原語で直接味読できない詩人に関しては、そうやって理解の幅と深さを拡張していくほかはない。 ヴァレリーの詩の翻訳と言えば岩波文庫でも読…