読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

2022-01-03から1日間の記事一覧

トマス・スターンズ・エリオット『エリオット全集1 詩』(中央公論社 改訂初版1971)

エリオットの仕事は大きく三つに分かれる。詩と詩劇と批評がそれだ。詩人でエリオットの訳者でもあり大学の英文学教授でもあった西脇順三郎はエリオットの業績として詩よりも批評を評価していたが、世界観の振り幅の大きさを考えると、詩の世界のほうに個人…