読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

2020-10-23から1日間の記事一覧

【ハイデッガーの『ニーチェ』を風呂場で読む】11. 渾沌=カオス 言葉の規定を超えるもの

瞬間の永遠回帰と「存在者全体の脱人間化と脱神格化」のカップリング。 回帰説の第三の伝達 手許に保留された覚え書における回帰思想 一八八一年八月の四つの手記 思想の総括的叙述 生としての、力としての、存在者の全体、渾沌としての世界 《渾沌》という…

マルティン・ハイデッガー「形而上学の存在-神-論的様態」(原書 1957, 理想社ハイデッガー選集10『同一性と差異性』 大江精志郎 訳 1961)二つ以上のものの関係性ではなく、同一のものからの差異化が語られる

ヘーゲルの『論理の学』(『大論理学』)の哲学演習をまとめて講演した際のテキスト。存在と存在するものとが同一なるものにもとづいて差異を分かち合うことを論述している。 存在は顕わしつつ〔隠蔽を取り除きつつ〕ある転移として自らを示す。存在するもの…