読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

2024-02-09から1日間の記事一覧

ジョルジョ・アガンベン『中身のない人間』(原著 1970, 訳:岡田温司+岡部宗吉+多賀健太郎 人文書院 2002)

アガンベン28歳の時の処女作、芸術論。ベンヤミンに多大な影響を受け、驚くべき博識を支えに、潜勢力を重視する独自の思考を組み上げていくアガンベンのはじまりの著作。 芸術家と鑑賞者にともに存在する批評的意識、芸術と芸術に関わる自分自身を解体しつ…