読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

萬葉集巻十四 3399 東歌

信濃路は今の墾道刈株に足踏ましむな履著け我が夫
  
しなぬぢは いまのはりみち かりばねに あしふましむな くつはけわがせ
  
切り拓いたばかりの危ない道だから、ちゃんと靴をはきなさいね。
 
ありがたい心づかいのある一首。
 
いろいろ荒れた世ではありますが、歩いて行かなくてはならないのなら、せめて足もとには注意して、おけがのないように。