読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

釈徹宗『天才富永仲基 独創の町人学者』(新潮新書 2020)

富永仲基の方法論「加上」「異部名字難必和会」「三物五類」(張・泛・磯・反・天)「国有俗」「誠の道」を、主に『出定後語』を読み解きながら解説している良書。31歳で夭折してしまった仲基の早熟と天才的分析力がすっきりストレートに伝わってくるしっかりとした入門書。時代に先んじた知性を現代の学識が評価しているところに新鮮な学びがある。

 

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ドミニク・チェンの推薦文が熱い

 

【目次】
序 早すぎた天才
第1部 富永仲基とは何者だったのか
第2部 『出定後語』上巻を読む
第3部 『出定後語』下巻を読む
第4部 『翁の文』と『楽律考』
第5部 富永仲基はどう語られてきたか
終章 近代への“道”

【付箋箇所】
11, 13, 32, 35, 57, 63, 67, 80, 81, 84, 85, 88, 91, 97, 121, 130, 141, 162, 166, 168, 176, 179, 188, 235

富永仲基
1715 - 1746

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釈徹宗
1961 - 

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