読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

2020-10-11から1日間の記事一覧

【ハイデッガーの『ニーチェ』を風呂場で読む】02. 朝湯 ニヒリズムの思想を朝湯でもてなす

超感性的世界、イデアの世界は仮象であるというニーチェのニヒリズム解釈を朝湯で迎え撃つ。 風呂入って本を読んでいる私の姿は見せられたものではないけれど、真理より芸術がいいというニーチェの議論は万人に見てもらいたいものである。 一 芸術としての力…

マルティン・ハイデッガー『有への問いへ』(原書 1955, 1959 理想社ハイデッガー選集22 柿原篤弥 訳 1970) ニヒリズムを考える

ハイデッガーの論理展開の複雑さに加えて、訳者の訳語選択の思い入れの強さも影響して、ただならぬ読みづらさを湛えたテクストとなっている。読み取れるのはニヒリズムに対する向き合い方が示されているのであろうという、その方向性。内容は2回読んでもよ…