読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

2022-08-25から1日間の記事一覧

慈円『拾玉集』(明治書院 和歌文学大系 58,59 久保田淳監修 石川一・山本一著 上巻2008, 下巻2011)

慈円の家集。全五巻、全五八〇〇首余。当時の歌人のなかでは極めて多作、且つ、極めて高い質での即詠が可能であった稀な才能をもった人物。 慈円は、九条家出身で天台宗の最高位天台座主を四度務めた平安末期から鎌倉初期にかけての僧、ということに一般的に…