読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

2024-06-03から1日間の記事一覧

李舜志『ベルナール・スティグレールの哲学  人新世の技術論』(法政大学出版局 2024)

未完の主著『技術と時間』の生前最終刊行の第3巻が2013年に邦訳されてから翻訳が滞ってしまったスティグレール。師デリダの差延の思考に多くを負いながら、ハイデガーの技術論を批判的に継承し展開した思索が「人新世の技術論」とも呼ばれることになっ…