読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

2020-01-20から1日間の記事一覧

野口米次郎「芭蕉」(Seen and Unseen 1896『明界と幽界』より)

芭蕉 風は陽炎の野から吹いて来る。雲の殿堂から吹いて来る、霧で包まれる廊下から吹いて来る、霧で包まれる廊下から吹いて来る。幻の夢の谷から吹いて来る、天と海が溶け合ふ処から吹いて来る。風は悲しみの詩を追ひ廻し、涙の世界へ灰色の歌をうたふ狂人だ…

レナード・コーレン『Wabi-Sabi わびさびを読み解く for Artists, Designers, Poets & Philosophers 』(1994, 2014)

稲越功一の木の写真についてのキャプション。自然を切りとるフレームに対する感性という指摘。 わびさびは、単にある一定の特徴を備えた手つかずの自然のことではない。人は、それに際立った文脈を与え、それを少なくとも「フレームに入れる・構成する」取り…