読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

対談

『宗教と暴力』激動する世界と宗教(第二回 2018.04)

連続シンポジウム「激動する世界と宗教 私たちの現在地」の第二回講演録。パネラーは池上彰、佐藤優、松岡正剛、石川明人、高岡豊。 佐藤優の仏教への言及が印象に残る。 「縁起」については、因果をもとにつくり出されているいるのが現在なのだから、今を嘆…

『宗教と資本主義・国家』激動する世界と宗教(第一回 2018.03)

連続シンポジウム「激動する世界と宗教 私たちの現在地」の第一回講演録。パネラーは池上彰、佐藤優、松岡正剛、碧海寿広、若松英輔。 佐藤優のペルジャーエフへの言及が印象に残る。 ペルジャーエフは、「何かを信じていない人間は存在しない」という。無神…

佐藤優+竹内久美子『佐藤優さん、神は本当に存在するのですか? -宗教と科学のガチンコ対談』

タイトルからわかるように佐藤優に依存した対談。対談の相手は動物行動学研究家を名乗るエッセイストの竹内久美子で、彼女に科学の側の立場を代表させるのはかなり無理がある。リチャード・ドーキンスの発想(利己的遺伝子、ミーム)を自己展開するでもなく…

大江健三郎 柄谷行人 全対話 世界と日本と日本人

大江健三郎 柄谷行人 全対話 世界と日本と日本人 bookclub.kodansha.co.jp 偉大な読み手二人による対談。批評家(哲学者)と小説家という違いはあれ、読み、それによって書くことを深めていった二人の人間の大きさを改めて体感した。 中野重治のエチカ 1994/…

加島祥造+板橋興宗 『タオと禅』

加島祥造+板橋興宗タオと禅 禅とタオ 「今、ここ」を生きる - 佼成出版社 2012 加島祥造の一番の仕事は老子の英訳本からエッセンスを取り込んだ日本語訳『タオ 老子』で、彼自身の詩『求めない』などにはない尽きない魅力がある。その違いは何であろうかと長…