読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

選:小澤實『近現代俳句』(河出文庫 古典新訳コレクション 2025)

本書は池澤夏樹個人編集の日本文学全集29『近現代詩歌』から「俳句」部分を分離独立させた一冊。原句に口語訳と解釈を合わせているのが特徴。選句も感心するが付箋をつけたところは選者の解釈の妙によるところが大きい。

  避けがたき寒さに坐りつづけをり
 
 避けることのできない寒さにただ坐りつづけているばかりだ。
 この場所には日は差していないだろうし、火の気もなさそう。座布団はないのか。せめて畳はあるのか。そんな場所に坐りつづけている。……
 (「松本たかし」より)

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【目次】
井月
内藤鳴雪
村上鬼城
正岡子規
尾崎紅葉
河東碧梧桐
高濱虚子
増田龍雨
永井荷風
渡邊水巴
種田山頭火
前田普羅
富安風生
飯田蛇笏
原石鼎
久保田万太郎
杉田久女
芥川龍之介
山口青邨
水原秋櫻子
高野素十
川端茅舎
橋本多佳子
阿波野青畝
永田耕衣
中村汀女
西東三鬼
日野草城
中村草田男
山口誓子
富澤赤黄男
橋閒石
星野立子
大野林火
加藤楸邨
松本たかし
京極杞陽
下村槐太
石田波郷
渡辺白泉
桂信子
野見山朱鳥
鈴木六林男
飯田龍太
三橋敏雄
高柳重信
波多野爽波
寺山修司
攝津幸彦
田中裕明

【付箋箇所】
10, 14, 16, 24, 26, 27, 30, 34, 37, 41, 52, 55, 58, 59, 60, 64, 76, 82, 108, 110, 124, 146, 174

小澤實
1956 - 

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