読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

2020-06-24から1日間の記事一覧

野口米次郎「沈黙の血汐序詩」(『沈黙の血汐』 1922 より )

沈黙の血汐序詩 右には広々した灰色の沙漠、左には錐のやうに尖つた雪の峰、風はその間を無遠慮に吹きすさんで、木の葉を落とした樹木の指先から沈黙の赤い血が滴る……君はかういふ場所を想像したことがありますか。私は今この沙漠と雪の山との中間に居ります…

山田克哉『 E=mc2のからくり エネルギーと質量はなぜ「等しい」のか』(講談社ブルーバックス 2018)

恥ずかしながら「光子はエネルギーを持っているのに質量がゼロとはどういうこと?」と理系世界では常識レベルかも知れないことをずっと疑念に思ってきたのだが、本書ではじめて腑に落ちた。「電子対創生」。いままで読んだことはあったかも知れない。でも、…