読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

エルンスト・ファン・デ・ウェテリンク『レンブラント』(訳:メアリー・モートン 木楽舎 2016)

本書はデジタル技術によってリマスタリングされた、オランダレンブラント・リサーチ・プロジェクト(RRP)公認の高精細画像の作品約180点を収録した最新図録集。A4判変型で224ページ、本体定価2500円。かなりお買い得の作品集。収録図版はかなり明るく鮮明で画面の暗い部分に描かれているものの細部までしっかり識別できるし、画面全体の筆遣いがよく見える。解説文も最新の研究を取り入れて、様々な角度から画家の画業に迫っていてたいへん参考になる。版画や素描はほんの少し取り上げられるだけなので、油彩画中心のレンブラント像となっている。

 

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【目次】
謝辞
まえがき
本書について
名声と評価
レンブラントの名声
レンブラントはロシア人か
世界を変えた画家, レンブラント
人生か作品か
史料が語るレンブラント
少年時代
ライデン時代(1625年~1631年)
エッチング画家としてのレンブラント
指導者のレンブラント
ライデン時代の絵画
第一次アムステルダム時代(1631年~1635年)
肖像画
第一次アムステルダム時代の絵画
レンブラントキリスト教
受難をテーマとした未完成の連作版画
レンブラントルーベンス
大規模な歴史画(1634年~1635年)
第二次アムステルダム時代(1636年~1642年)
レンブラントと当時の芸術愛好家たち
1636年~1642年の絵画
夜警
第三次アムステルダム時代(1643年~1658年)
レンブラントの伝説
生涯探求を続ける芸術家
家庭生活の混乱
コレクターとしてのレンブラント
レンブラントの破産
第三次アムステルダム時代の絵画
第四次アムステルダム時代(1643年~1658年)
第四次アムステルダム時代の絵画
レンブラントの晩年
エピローグ・1669年から現在までのレンブラント
黄ばんだニスの除去
損傷した絵画の復元
本物と複製の関係を巡る論争
参考文献

【付箋箇所】
14, 28, 53, 67, 80, 81, 126, 127, 128, 

レンブラント・ファン・レイン
1606 - 1669

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エルンスト・ファン・デ・ウェテリンク
1938 - 

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