読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

音楽

松岡正剛『間と世界劇場 主と客の構造2』(春秋社 1988)

昭和63年(1988)は今から34年前、編集者松岡正剛30代後半から40代前半に行った対談10篇を集めた一冊。錚々たる対談相手にすこしも引けを取らない松岡正剛の博覧強記ぶりに舌を巻く。それぞれの専門分野以外についても視界が広く且つ深い人たちの放…

CD付き絵本『けろけろ ころろ Kerokero Kororo - A Summer Festival at Frogs-Pond』(絵:富山妙子 文・音楽:高橋悠治 福音館書店 2004 )

ピアノ奏者としての高橋悠治のCDよりはお目にかかることの少ない作曲家としての高橋悠治の自演ピアノ曲が付いた絵本。長年にわたり共同制作を行ってきた画家富山妙子との共作絵本でもある。政治色が強い一般層向けの作品とは違い、読み聞かせ対象年齢が3…

アルノルト・シェーンベルクのオペラ『モーゼとアロン』(1930-32)ピエール・ブーレーズの新版(1995)を聴きながら和訳台本(長木誠司訳)を読む

旧約聖書の出エジプト記に取材したシェーンベルクの未完のオペラ。台本だけ完成して楽曲のほうは情勢不安のためドイツからアメリカへの亡命したのちに完成することなく終わってしまう。 普段オペラはほとんど聴くことはないのだが美学者の中井正一が『モーゼ…

ひのまどか『ブラームス ――人はみな草のごとく――』(リブリオ出版 1985) 「自由に、だが孤独に」を人生のモットーにしたブラームス64年の生涯

長風呂のお供にブラームスのピアノ曲をよく聴いている。一番聴くのはグレン・グールドの輸入盤2枚組ピアノ曲集「Glenn Gould Plays Brahms - 4 Ballades Op.10, 2 Rhapsodies Op.79, 10 Intermezzi」。最近はハイデッガーの『ニーチェ』を風呂場で読んでい…

【4連休なので神秘思想への沈潜を試みる】08 着地: 神秘思想読書チャレンジ中のBGMはずっとバッハの「音楽の捧げもの」だった

4連休用に準備した神秘思想関連本、プロティノス、マイスター・エックハルト、スウェーデンボルグ、ルドルフ・シュタイーナー、カンディンスキー、ウィリアム・ブレイク。6人中4人で7割弱程度の達成率。ブレイクは息抜きに中途半端に読むよりも、別途ち…

鬼束ちひろ「Tiger in my Love」(『Sugar High』2002収録)

いまは少し落ち着いたが、本日六時間ばかりエンドレスで聴きながらずっとウルウル涙目状態が持続していた。 日本の歌姫は、基本的にベタニアのマルタのポジションにいるのではないかという想いが強い。日本には絶対的な聖性をまとった神の子イエスはいないの…