読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

心理学・精神医学

ジャック=アラン・ミレール編 ジャック・ラカン『精神分析の四基本概念』上下巻(原書 1973, 岩波書店 2000, 改訂版岩波文庫 2020 )理性と無意識の関係など

「フロイトに還れ」を旗印に20世紀以降の精神分析学の一大潮流を作ったラカンの20年にもおよぶ講義の11年目の講義録。精神分析の四つの基本概念である「無意識」「反復」「転移」「欲動」について、分析家の養成を目標に置きながら講義がすすめられて…

【風呂場でガタリ『機械状無意識』を読む】02.顔面性とリトルネロで読み解かれるプルースト

ガタリの『機械状無意識』(原書1979, 訳書1990)はプルーストの『失われた時を求めて』を論ずるために書かれたもので、本来第二部が主役である。「機械状無意識の冗長性物の二つの基本的範疇」としてあげられる顔面性特徴とリトルネロ(テンポ取り作用、あ…

【風呂場でガタリ『機械状無意識』を読む】01.抽象機械とブラックホール 主体-客体、集合-部分集合の対に属さず作用するもの

ガタリがつくりだす概念の数々は各章の見出しを見渡してみるだけでも変わっていて、不思議な世界像を見せてくれる。私として存在しているもののなかに「ブラックホール」があるなんて思いもよらなかった。しかし、なにものかをを取り込んだまま観測不能の状…

【風呂場でガタリ『機械状無意識』を読む】00.経緯 2020年、年末にハードカバーを風呂場に持ち込む

風呂場の外ではカッシーラーの『シンボル形式の哲学』と中井正一全集を読んでいる2020年の年末、おおつもごりへむかう日々。 できることならカッシーラーの既刊文庫本(岩波文庫の『人間』、講談社学術文庫の『国家の神話』)で風呂場で読書も整えたいと…